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オリジナル推理小説サイト「花布」の更新状況及び管理人の独り言。ぐだぐだです。
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 Aブロックの感想です。ネタバレしてます。一応、注意書き及びスタンスをリンクしておきます。→
 なお、抗議・苦情・叱咤激励・矢文などはBlogのコメント欄や拍手やメールフォームからどうぞ。

A01 世界の秘境から ~夏だ!花火だ!お祭りだ!真夏の六千文字スペシャル~ 今回は通常放送より三千文字拡大版!豪華六千文字にてお届けいたします!
 狙ってるとしか思えないタイトルにここで笑ったら負けだろう……と我慢。
 この続きが気になるけれど、どう考えも確信犯なので、気になったら負けなのですよ。
 それにしても「彼女は俺に惚れていますから触れずともイチコロです」と自信満々俺様キャラのオイオワですが、水筒に下剤ってとんだ腹黒ですよ。そう思うとアクシデントすら、もともと知ってたんじゃないのかという勘ぐりができるわけで、なかなか奥深かったです。

A02 真夜中のラブレター ~男子学生より愛だけを込めて☆~
 電車で読んでて思わず吹き出してしまい、お願い! そのスマフォ鞄にしまって! 今、なんか打ってたよね?? 女子高生に不審者を見る目を向けられたのが良い思い出です。
 全寮制の男子(女子)校とかも萌えますね。三人のお馬鹿っぷりと友情に癒されたと思ったら、後半に腹筋崩壊です。「Oh 麗しのmy mistres! その姿は花屋のpixy 瞳の輝きはgalaxy 君のお母さんはsexy」ですよ! こんなラブレターが届いたら、絶対回覧されるに決まっているのに、げに恐ろしいは真夜中のテンションですね。そういえば、ラブレターは最後の一行に「コヒシイ」って書いておくと良いらしいですよ。 
 作者さんのこのセンスが羨ましい。面白かったです。

A03 鬼の泪
 最初の雰囲気で時代的に江戸時代ぐらいの和風ファンタジーかと思ってたら、「小中高一貫」という言葉に驚きました。いくら隔絶してたって村にの雰囲気は前時代的ですよね。それぐらいの世界観にしないと鬼と呼ばれる種族を排斥する人間というのがしっくり来ないですけが。主人公と兎月との再会を期待してのですが、物語は優しくはなかったです。これから鬼たちはどうなるんでしょうか? 最悪な未来しか想像できません。種族間同士の一方的な争いという壮大な話を背景にした悲しい話でした。
 それにしてもこの文字数でよくまとめられたなと思います。それだけに少し展開が早いような気もして、残念でした。

A04 灯
 流浪の民が定住すると樹になってしまうんですね。なんとも皮肉な運命です。
 人の想いを抜き取って石にしてしまう。それはとても美しい石なんでしょうね。
「あ、それとも、この赤い石が、女の恋が、涙が怖いというの?」
 怖いでしょう。情念がどれほど恐ろしいか、その身で良く知っているわけですから。
「これはすべて俺のものだ、と男は囁いて口づけを落とした。」
 情念の結果、得たものに男は満足したのでしょか。

A05 エダの花火
 いきなり脱線します。人間花火といえば江戸川乱歩の「パノラマ島奇談」ですよね!! でもって、カルト映画の「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」ですよ。ラストの人間花火と主人公の一言がすごいので、ぜひ皆様ご覧ください。たまにミニシアターの企画でかかります(海外版のDVDが出てるそうですが)。さすが鬼才・石井輝男監督です。もちろん十返舎 一九の話もちゃんと思い出しましたよ。えーと、ただのカルト好きじゃないことをアピール。
 肝心の感想がこれが難しいです。すっごく好きなお話なんですが、でも苦手です。花火を代理戦争にするという設定が素敵でときめきますし、主人公を魔術師ではなくて一歩引いた鑑火師にしたことも、より物語を深くしていると思います。
 花火に形が変わって血は流れなくとも命は消えることに変わりはなく、戦争の本質は変わりません。シュリとの対話で気付いてしまったエダは、これから鑑火師として悩んでどこにたどり着くのでしょうか。あんまり生きるのが上手くなさそうなエダが苦しむのは嫌だなぁと心配しました。

 ここから一人語りなります。この話は好きだし、上手いと感心もするのですがなぜ苦手かというと、「花火になることは誉れ」という世界にぞっとしたからです。「恐怖奇形人間」にキャッキャッ云える人間が今更? と思われるでしょうが、あれは「頭がおかしい人がおかしいことをやってる」だけで、世界はそれを肯定していない。しかし、エダの世界は肯定している。自死が肯定されることに私の倫理観というより感情の部分で抵抗があるのだと思います。次の「羽虫」も自死の話で、普段はそんなことがないのですが、精神的に疲れていたこともあって、珍しくキました。

 最後にタイトルが「エダの花火」ですが「エダの(ための)花火」ということでしょうか? どういう意味でつけられたのか気になったので。

A06 羽虫
 自由になるために死を選んだ千尋。焼身自殺を選んだの理由には思い出以外にも、自分に身体が疎ましかったからでしょうか(エスパー)。そう考える泣けます。泣けるといえば、遥。一生消えない傷を背負ったことでしょう。もしかしたら忘れるかもしれない、でも、断言するけど無理。瘡蓋にはなるだろうけど、奇麗になかったことにはできないものです。
 遥が後を追わなかったのは正しい判断だと思います。死は本来個人のものです。生は選べないけれど、死だけは自由だということを小学校の担任が云ってました(とんでもない先生ですよね。その人のもんだから殺しちゃダメよってことだと思いますが)とはいえ、自死は止めようよ。だってね、残された遥のショックなんて想像できないでしょう? それに他にもショックを受けている人いるかもしれないし、結構あと引くもんですよ。とにかく千尋があと一年我慢できたら、高校卒業したら選択肢も広がったはずです。そう思うとまた泣けます。
 二作続けて自死の話なので、なんか変なテンションになりました。申し訳ない。

A07 一生分の
 ヤンデレだね。紛う方なきヤンデレさんです。
 美形で地位があって偏執で束縛野郎。美味しいです。実世界ではお会いしたくないけれど。
「お前、馬鹿か? 世を儚んで自害を試みるくらいなら、主人を殺せばいいものを」
 ここで大きく頷きました。カスガが云う通り。しかし、それができたらここに連れてこられてないし、ヤンデレの餌食になってないと思います。
 とりあえずカスガはいつデレるんでしょうか(すこしデレてきてるけど)? ヤンツンは痛すぎるので勘弁してください。

A08 dead???:エンドorスタート
 死神に「歌舞伎町の電飾看板の如き無駄にぎらぎらピカピカしたドピンクだ!」って云われたら、どっ引きですよ。何その比喩。死神でも「神」なのに、随分下界に毒されている……でも嫌いじゃないです。
 最初「振り分けは567番、コロナ」と、なんだか厳格な雰囲気だったのに、ドピンク発言やな何やらで、結構ゆるい雰囲気。死因もゆるいし。
「親族の死は元親族が担当する。大事な者の死を看取らせてやろうという上の配慮だ」
 と死神社会は人間味(?)溢れてます。
 全体的にゆるふわなのに「よくやった、と死んではじめて弟を褒めてやる。だって、彼は自分で選んだのだ。」と、締めるとことは締めていて、メリハリが効いてて面白かったです。

A09 火消し参り
 ちょっと昔のホラー漫画の雰囲気が好きです。「アップルミステリー」・「ミステリーボニータ」・「ハロウィン」が好きでした。
 ひよりがなにを聞いても「そういうもの」っていう返答しかされないのが、ホラーらしくて良かったです。理由は必要ないのが、ホラーらしい。「いいとかわるいとかじゃないんだ」というのも実にそれらしい。家族で伝承されているものって特に理由がなくても守ってるものってあると思います。あくまで家庭内の話で収まっているのが、この話の味噌なんだと思いました。
 ところでお父さんの急病ですが、仮病とは云いませんが、なんだか怪しく思えます。何歳になったら一人で行く儀式的なものなかなぁと思ってみたり。ひよりが聞いても「そういうものなんだよ」と答えられそうですが。

A10 キャンドル・ミッドナイト
 もしかしたら一番短いですか? 読み終わって少し驚きました。
「左手の甲になにか黒い痣か模様」というのが気になりましたが、それは聞いてはいけないころなんでしょうね。なんんでしょう?
「ぼくが気付いたことをおかみさんは気付いているらしかった。暗黙の了解と捉えたぼくは、ひとつ頷いた」
 主人公はなにかに気付いてるわけで、それは黒い痣か模様のことで良いのでしょうか? 気になりました。

A11 PT
 先日知ったこのなんですが、「スーパーカートリオ」の屋鋪要が鉄道写真家になっているそうですよ。えーと、私が知っている野球ネタを書いてみたかっただけです。
「なあ、”PT”って知ってる? 」
 冒頭の一文で興味を引きつけ、最後に謎解きして冒頭に戻る。よくある構成ですが、とても効果的だと思いました。挟まれた部分が入学式の話で、キャラクターが把握し易いし、何より読んでて楽しかったです。久慈くんも神野くんも押しに弱いタイプ。名前だけじゃなくて人柄も神野くんは見てるのでしょうか。ただのゲームだと思ったら異世界で戦闘ですから(死ぬわけではなさそうですけど)。

A12 IRCオリンポスログ@プロメテウス炎
 この感想難しいです。神様大杉。あと、はちゃけ過ぎ。
 一番うけたのがこの部分。
「ヘパイストス:女の子だけでwww繁殖wwwキマシタワーwww」
 ちょっと、これ私みたいです(百合大好き)。
 後半にギリシャ神話以外の神様が出てきて、意表をつかれました。
「カーリー:血、血々々々々々ィィっ!」
 これ酷い(褒め言葉)。
 まとまりがないですが、作者さんの知識に脱帽。面白かったです。

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