遅くなりましたが、「かみきり」Q&Aの続きです。
Q.吉原の中には隠密同心二人が見回りしてるよね?【補足】
A.隠密同心は奉行所に二人しかいないそうので、おそらくテリトリーであっても常時見回っているってことはないと思いす。つまり、今回はたまたまいなかったってことで。
Q.プロットにあった大門の割符は?【補足】
A.『女性の出入りは割符を渡して、帰るときに回収。閉める時までに回収していないものがあったら、血眼になって探す』ですが、実家の本棚も漁ってみたんですが、該当するものがないので、保留というか忘れてください。どこで読んだでしょうか……。
参考文献には、女性の通行には月番の名主が出した切手が必要とあります。これは木札の表に女性の名前、裏に名主の名前が記されてるとあります。これだと遊女や吉原の中に住んでいるお店の人たち(遊女以外の女性)は問題ないんですが、外から来る物売りはどうしたんでしょうか? わざわざ名主に頼んで発行してもらうとなると、時間も手間もかかります。申請も面倒だし、中から外は逃亡のおそれがありますが、外から中なのでガチガチではなかったと思います。簡易的な通行手形がやっぱりあったとは思うんですが……以上、推測です。
Q.なんで松本様は筆頭吟味役(与力)なのにアクティブに捜査してるの?
A.それは云わないお約束。筆頭吟味役は偉いです。その上は御奉行様ぐらいしかいない。各奉行所に与力は25騎いますが、同心と比べると地位が上です。だから刑事みたいに捜査するのは同心ですね。捜査の指揮を取ってるのが与力(大ざっぱに云うとバリバリの管理職)です。与力と同心では待遇も大きく違います。与力が管理職なら同心は契約社員です。建前では与力は世襲で同心は年度更新です(年末に更新しますが、世襲化してます)。この更新の様子が出てくる時代劇に「八丁堀捕物ばなし」があります。同心たちや町奉行所の描写が丁寧でおすすめです。ぜひ、機会があったらご覧ください! 役所広司に火野正平にいかりや長介という豪華メンバーなのです!
脱線しましたが、今回の事件のようなことで足を使った捜査をするのは同心です。最初の事件を捜査してるのは同心の皆さんです。松本様が花魁に話を聞きにいったのは、ドラ息子の父親がコネを使って御奉行所を動かしたので、「しょうがなく格上の人間を出した」&「本人が花魁に会いたかったので志願した」という理由です。これはイレギュラーなケースですね。
時代劇や時代小説はエンターテイメントなので、史実に基づくことも必要ようですが、あんまり堅苦しいのもつまんないかなぁ〜と思います。歴史好きでもありますが、こだわり過ぎるとつまらないですから(きちんとお歯黒してる映画がありましたが、画としては引きました。あれは奇妙だ)。
Q.吉原の中には隠密同心二人が見回りしてるよね?【補足】
A.隠密同心は奉行所に二人しかいないそうので、おそらくテリトリーであっても常時見回っているってことはないと思いす。つまり、今回はたまたまいなかったってことで。
Q.プロットにあった大門の割符は?【補足】
A.『女性の出入りは割符を渡して、帰るときに回収。閉める時までに回収していないものがあったら、血眼になって探す』ですが、実家の本棚も漁ってみたんですが、該当するものがないので、保留というか忘れてください。どこで読んだでしょうか……。
参考文献には、女性の通行には月番の名主が出した切手が必要とあります。これは木札の表に女性の名前、裏に名主の名前が記されてるとあります。これだと遊女や吉原の中に住んでいるお店の人たち(遊女以外の女性)は問題ないんですが、外から来る物売りはどうしたんでしょうか? わざわざ名主に頼んで発行してもらうとなると、時間も手間もかかります。申請も面倒だし、中から外は逃亡のおそれがありますが、外から中なのでガチガチではなかったと思います。簡易的な通行手形がやっぱりあったとは思うんですが……以上、推測です。
Q.なんで松本様は筆頭吟味役(与力)なのにアクティブに捜査してるの?
A.それは云わないお約束。筆頭吟味役は偉いです。その上は御奉行様ぐらいしかいない。各奉行所に与力は25騎いますが、同心と比べると地位が上です。だから刑事みたいに捜査するのは同心ですね。捜査の指揮を取ってるのが与力(大ざっぱに云うとバリバリの管理職)です。与力と同心では待遇も大きく違います。与力が管理職なら同心は契約社員です。建前では与力は世襲で同心は年度更新です(年末に更新しますが、世襲化してます)。この更新の様子が出てくる時代劇に「八丁堀捕物ばなし」があります。同心たちや町奉行所の描写が丁寧でおすすめです。ぜひ、機会があったらご覧ください! 役所広司に火野正平にいかりや長介という豪華メンバーなのです!
脱線しましたが、今回の事件のようなことで足を使った捜査をするのは同心です。最初の事件を捜査してるのは同心の皆さんです。松本様が花魁に話を聞きにいったのは、ドラ息子の父親がコネを使って御奉行所を動かしたので、「しょうがなく格上の人間を出した」&「本人が花魁に会いたかったので志願した」という理由です。これはイレギュラーなケースですね。
時代劇や時代小説はエンターテイメントなので、史実に基づくことも必要ようですが、あんまり堅苦しいのもつまんないかなぁ〜と思います。歴史好きでもありますが、こだわり過ぎるとつまらないですから(きちんとお歯黒してる映画がありましたが、画としては引きました。あれは奇妙だ)。
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