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オリジナル推理小説サイト「花布」の更新状況及び管理人の独り言。ぐだぐだです。
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 OPP参加企画自作プロット「かみきり」の後書きと言い訳です。


 すべては、己の無計画のせいで、時間が足らず出来も微妙に……おまけに、方々にご心配をおかけしました。その節は、申し訳ございませんでした。
 月曜日に改変プロットを作成、火曜日から執筆、日曜日に公開という突貫工事でした。途中(花魁の過去話からは自動書記状態で、ほぼ推考なし。一発勝負)から、文章をただ埋めていく作業になったことは後悔してもしきれないです。ほとんど素の文章です。時代劇大好きっ子なので。ああ、本当はもっと江戸情緒たっぷりに書きたかったのに(力量とは別です)。結局、資料は三冊しか買わなかったので、今までの適当な知識ばかりで書き上げたのは本当に心残りです。


 参考に(?)「壱」まで書き終わった頃に、不安で家人に読んでもらった時の感想。
「まず、出だしがこれじゃ怪談だ。まんま京極夏彦。読者がこれを読んで、それを期待するね。
 次に風俗が書けてないから、ちょんまげの鬘を被っているだけに読める。花魁の死体以外は、どんな格好をしているかが解らないので、余計そう見える。その上に、生活感がない。町中の情報がない。どんな道なのか、これじゃアスファルトを歩いてるかもしれない。たとえば土埃が舞ってるなどの文章が欲しい。」

 バッサリ斬られました。ええ、もう。これで手加減してるんだから泣きたくなります。云われた通り松本様の衣装と「土埃」を書いたわけです。
 次に完成版を読んでもらった感想。
「全体的分量が少ない。花魁のバックボーンが書けてないし、特に最後の謎解きの分量が少ない。あと、これ用語解説のタイミングが池波正太郎だよね。」
「あの時代劇してますでしょうか。」
「大丈夫、時代劇だよ。」
「トリック的なところはいかがでしょうか。」
「普通の入れ替えトリックにもう一つ殺人事件を噛ませることで、複雑にしてるね。犯人はすぐ判るけど。」
「おもしろかったでしょうか。」
「――うん、まあ、おもしろかったよ。」
 手加減してくれと事前申請したいのでこれぐらいで済みました。云わなかったら、フルボッコですよ……。


以下、自分でツッコミ
Q&Aという名の言い訳
Q.吉原の中には隠密同心二人が見回りしてるよね?
A.都合上(主に時間的に)、説明及び存在無視しました。

Q.妹の刑は軽くない?
A.貞操を守るために誤って殺したので死刑ではないだろう、と。あと、理由ははっきりとしないのだが、慣例で女性は罪一等減じられるので、江戸十里四方追放された(その後、出家)。物語的には松本様が「髪切り」のせいにして煙に巻いて、お上を騒がした罪で江戸払いにしたでもOK。

Q.猪の字の動機がイマイチ薄くない?
A.動機なんてものは飾りですよ。偉い人には解らんのです。ごめんなさい……えーと、時間の都合上複線を回収してません。詳しくは云いませんが、いくつかの会話に「おや?」って思った方、それが正解です。

Q.物語の季節って?
A.この紋日は脳内では十五夜でした。絶対に、相手を見つけないといけない紋日なので、話の整合性が取れるかなぁと。風俗かけてないなぁ(十五夜だったら、袷着ちゃダメだったわ……)。

Q.プロットにあった大門の割符は?
A.昔、女性の出入りは割符を渡して、帰るときに回収。閉める時までに回収していないものがあったら、血眼になって探すという記述を読んだ記憶があったんですが、同じ記述を見つけられなかったので、誤魔化した。花魁たちの出入りは資料にあったんですけどね。

Q.プロットと犯人違うよね?
A.いつものことです。私の場合、トリックのために犯人変更するのはよくあることなので、この方が整合性が取れると思いました。

Q.レーティングに抵触する可能性は考慮したの?
A.吉原を舞台にしても閨のことを書かないものは山ほどあるので、全然気にしませんでした。私がラブシーンをまったく書かないからかもしれませんが(生きてる人間同士のキスシーンも書いたことない)。殺人事件の方も同じで、ポプラ社のホームズものでも殺人事件があるので、詳細に描写をしなければOKだと考えてました。

Q.妹が自首する場面って……
A.誰にも気づかれないのに自分で解説は恥ずかしいけど、太宰治の「駆け込み訴え」の冒頭シーンのオマージュですよ。・°°・(>_<)・°°・。

 最後に今回購入した参考文献です。

■江戸吉原図聚 (中公文庫) 三谷 一馬
  →王道だけに、役立ちました。
■遊女の知恵 (江戸時代選書) 中野 栄三
 →上よりもディープ?
■遊女の江戸―苦界から結婚へ (中公新書) 下山 弘
 →軽い読み物だが、一番影響受けた


 書き漏らしていることが多々あると思いますが、質問・ツッコミ・苦情・矢文はどしどし募集中です。

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