更新しました。今回の「7章」で謎解きは終了して、次回更新分はエピローグになります。
■更新文は→コチラから三話
昨日、今日と拍手いっぱい(当社比)いただきました! ありがとうございます。
お礼を込めて本編に入れられなかった「幕間0」を置いておきます。短いので、サクッと読めます。
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昨日、今日と拍手いっぱい(当社比)いただきました! ありがとうございます。
お礼を込めて本編に入れられなかった「幕間0」を置いておきます。短いので、サクッと読めます。
待ち合わせのデパートの入り口には、いつもと変わらぬ姿の彼女が佇んでいた。学校指定の野暮ったいダッフルコートから覗く見慣れたスカート。靴下と靴までも同じだ。違いはどこかのブランドものらしい変わった鞄ぐらいだろうか。いつも通りの地味さ加減だが、人混みの中に埋没しそうで、それでいてクリスマス前の賑やさに溶け込んではいなかった。
「制服なんだな。」
挨拶よりも先に口から出てしまい、小さく舌打ちをする。
「そうですけど。」
少女が不思議そうに小首を傾げている。
「君の私服を楽しみにしてたのに。」
「なに云ってるんですか。センスが悪いとか馬鹿にするつもりだったんでしょう。」
「それは見てみないと判らないな。トウコはベタ誉めだったけど。」
幼なじみの少女は、目の前の生真面目な女子高生ととても仲が良い。その幼なじみは眸を輝かせて「かわいいの。とってもかわいいのよ。絶対見なきゃ損だよ」と、大興奮で賞賛していたのだ。
「本当ですか。藤子さんに誉められるのはうれしいです。」
今日は機嫌が良ろしいらしい。いつものアルカイックスマイルよりも、柔らかい笑みを浮かべている。
「じゃ、行こうか。」
目的地はこのデパートの五階の書店。仲睦まじいカップルや楽しそうな家族連れでごった返す人混みに入っていく。いつもよりゆっくり歩きながら――
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